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エイモン・ドイル:ノースサイドを鋭く見つめる眼

ダブリン北部のインナーシティは、世界の中でも稀有な場所です。そこは、1916年イースター蜂起が起こり、パトリック・ピアースが共和国樹立宣言書を読み上げた場所であり、現在は新しく移住してきた人々のコミュニティが次々に現れ、常に活気にあふれている場所でもあるのです。

過去の足跡と未来への希望で満ち溢れた場所です。華やかでありながら、親しみやすく、同時に武骨さも感じます。常に変化し続けていながら、なぜだか、それを全く感じさせません。

それらの点をすべて捉えて記録することができると思いますか? この極めて個性的な場所を記録にとどめるという思いもよらない作業を成し遂げたのが、エイモン・ドイル – 17年間の中断期間を経て2008年に写真の世界で活動を開始した写真家です。

ドイルは1991年に写真専門課程を修了した後、ダブリンで急成長していたエレクロトニック・ミュージック界にのめり込みます。レコードレーベルを設立し、音楽プロデュース、フェスティバルの主催など、音楽業界でおよそ20年間精力的に活動していました。

突如として、バスに乗る姿や、年金を受け取る姿のダブリンの老人たちが写したこの写真集が世界中のコーヒーテーブルの上に並ぶようになりました。

パーネルストリートの自宅から1キロ圏内で仕事をしていたドイルは、玄関先で見かけるダブリンの老人たちを写真に撮り始めるようになりました。写真の世界では全くの無名だったドイルは、初めての作品となる写真集を彼のあこがれの写真家マーティン・パーを含め思いつくすべての人に送りました。

すると、マーティン・パーはこの写真集について「ストリート写真集としては、この10年で最高の写真集だ」とコメントし、世界中の批評家はそのジャンルのターニングポイントとなる写真集だと称賛、ドイルのデビュー作品となるこの写真集はすぐに完売してしまいました。

突如として、バスに乗る姿や年金を受け取る姿のダブリンの老人たちを写したこの写真集が世界中のコーヒーテーブルの上に並ぶようになりました。

周りの環境に大きくインスパイアされた人物例として挙げるにふさわしいドイルですが、彼のデビュー作品に続く写真集に対しても同様の称賛と畏敬のまなざしが向けられました。この写真集には、ハンバーガー、カモメ、チャイニーズランタンから若者、老人、中年層の人々など、より広範囲な対象を横断的に写した写真が収録されています。

その被写体は多様ですが、彼が対象としているのはすべてまぎれもなく、ノースサイドのダブリンなのです。